昭和41年06月11日 朝の御理解
「おかげは受け徳受け勝」と御理解を下さる。ここのところを、いわゆる受けようが間違えると大変な事になる。「おかげは受け徳受け勝」と。我情我欲を引っ張ったものではどうかと思う。そのことは非常に微妙な刺激を持った、御教えであると私は思う。「おかげは受け徳受け勝」。昨日の西日本のこまいさんが、随筆を書いておられます中に、こんな事が書いてあります。
お国はドイツある、ドイツの昔の話なんでしょうけれども、まだ皇帝がおられるころの話。ある県知事が優秀な県知事としては、非常にその高度な県知事が、定年で辞められる事になった。県民達が非常にそれを惜しんで。また何とかしてそれにその、県民として応えたいと言う様な、一つの世論が皇帝の耳に入りまして、皇帝もそれを非常に、あぁいう立派な、あぁいう功績を残した県知事は、本当にまれだから、何とかしてやりたいというので、一年間だけ、何とか丸々大臣になそうという事であった。
もう国をあげてそれに皆んなが賛成するほどに、その人はいうなら立派な人であったというわけなんですね。一年間大臣にしよう。いわゆるその地位と名誉と、又はそれに対する給料等も、それに対する事は勿論である。その、皆んながそれを推薦する席上でです、その県知事がこういうておりますね。ここがその日本人との違いである。なんとも微笑ましい事だという意味の事を書いてございましたけれども、やはりあの県知事、県知事がたの自分だという事をよく知っておられる。
だからね一番最後にですね、ぐうたらな大臣として一年間をすごすよりも、まぁお断りするというてそういうておられる。ぐうたらな、いわば県知事としては立派であったけれども、大臣としてはつまらなかったと、言う様な悪名は残したくないという訳です。ね。だから、「そのことはお断りする」。それからがふるってるんですね。「但しそれに対するところの給料だけは、辞退するのではない。」というて、その付け加えておる。それこそ割れるように拍手の中にですね。
赤裸々なというか本当の事を、そのものずばりに言ってのけた県知事に対して、その人の気持ちに沿う事になったという話なんです。ね、あれがもし日本人であったなら、いや自分は大臣なんかになる資格はないと、だけだったであろう。ということ。そして心の中では大臣にはとてもそのなれんばってん、給料だけくらい欲しいというものだけが心の中にあるだろうと思う。ね。けれども、その自分はぐうたらな大臣として一年を終る、最後終りたくはない。
けれども、皆んなの行為だから、皆んなのその大臣に対するところの給与だけは、受ける事を辞退しないというた。もう割れるような拍手の中にです、そのことがまぁいうなら、可決したというわけなんですね。なるほど話を聞いておっても、それをよんどっても本当に微笑ましいどころか、素晴らしなと思うのですよね。私教祖が仰るその、「おかげは受け徳受け勝」というのはそう言う様なものでなかろうかと思う。ね。
信心もようせんどいてから、おかげだけは、その受け徳受けがちなら遠慮せんなら、沢山頂かなんと言った様なものでもなくてですね、自分というものをよくその見極めさせてもらう。それでいてです、切実に自分の赤裸々にです、これが欲しい、これはああ有りたいと思う事は神様に赤裸々に申上げて、しかもその申しあげた事がですたい、欲でもなからなければ、我情でもない、いわゆる神様が微笑みをもって、この思いに応えて下さるような願いがあると私は思うんです。
くそ遠慮ばっかりしてから、神様が笑いなさるようなものであってはならないと言う事である。もうのどから手がでるごとあったっちゃ、ね、それをぐっと押さえておると言った様なものではなくて、勿論ですからその、赤裸々に欲しいとこういう事がです、やはり、おお向こうへやらせるような神様が、の、微笑みを頂けれるような、喜んで頂けれるようなものでなからなければならんことは勿論です。
「おかげは受け徳受けかち」と。ね。頂かんもんが損、とかが言った様なもんじゃない。神様が下さるものならばです、勿論どんなものでも、有り難く頂くのでござますけれどもです、そこには先ず自分をしらなければならないという事。ね。頂いて怪我するようなものはもう始めから頂かない。いや頂く自分に、力や資格がないと思うたら、もう暫く神様待っておって下さい、
けれどもこれより、これの方が必要であるという事をです、神様の前に述べられる。しかもそれがです、そのことがです、神様が微笑みを持って、その下さるようなおかげ。ね。成程とおお向うを唸らせる様な拍手が、湧いて来る様な私共の願いと、言った様なものをです、私共押さえておることを、美と謙虚だと言った様な風に、間違たり思うたりしておることは、なかろうかとこう思う。「おかげは受け徳、受け勝」。他にも、深い意味があるに違いございませんけれども、こんな風に感じたですね。
どうぞ。